チベットを知ろう2

2.国境警備隊の無防備のチベット人巡礼者に対する発砲
2006年9月30日に、中国の国境警備隊は、ダラムサラを目指して国境付近の雪原を歩いていたチベット人ら数十人に対し、銃撃を加えた。先頭と後方部を歩いていた2名(うち1名は15歳の少年)が死亡、子供を含む数十人が不明となり、73人いた亡命者のうち、ネパールにたどりついたのは43人だったという。
中国当局はこの事件について当初、「銃撃事件は承知していない」とコメントしていた。しかし、その後、事実が明らかになるに従い中国は、「幾度もチベット人に戻るように警告したが、チベット人が攻撃してきたので撃った」と発表し、日本国内の報道機関もそのように報道した。
しかし偶然、ヨーロッパの登山家が事件の様子を撮影しており、そこでは、ただ列をなして歩いているだけのチベット人が、まるで狩りをするかのように、何の警告もなく、狙撃されていた。 偶然撮影されたこの映像は日ごろチベット人に対して行われている人権侵害を如実に表している。





チベットを知ろう3
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