4.
長野聖火リレーの最中にチベット国旗を持って道路内に入り込み、警察に取り押さえられた人は記憶にあるんじゃないでしょうか。
彼は警察車両に乗せられるまで、泣きながら「フリーチベット」と叫び続けていました。彼は、一体どういう人なのでしょう。

マスコミは彼が聖火リレーの隊列に飛び込む映像こそ流しましたが、彼のことについてもほとんど積極的に報道しません。 台湾人が聖火リレーに乱入したと放送している番組もあります。しかし彼は単なる台湾人ではありません。
彼の名はタシィ・ツゥリン。彼の父は1959年に中国がチベットを侵略した時、逮捕され、政治犯として死刑を宣告されました。彼の父は命がけで収容所の窓から絶壁に飛び降り、その後、再び命がけで、夫婦で危険なヒマラヤ山脈を越えて亡命しました。その亡命先で生まれた子が彼、台湾国籍のチベット人、タシィ・ツゥリンさんです。
彼はチベットの人権問題を訴えるため、逮捕されることを覚悟で、隊列に飛び込みテレビカメラに向かってチベット旗をアピールしようとしたのです。

彼は業務妨害罪で逮捕され、送検された後、10日間の勾留決定により監獄に放り込まれました。
刑事訴訟法は勾留決定の要件として、(1)住所不定、(2)罪証隠滅のおそれ、(3)逃亡のおそれ、のいずれかを要求しています。
しかし彼の場合、すでに犯罪の全貌が報道から明らかになっているので罪証隠滅のおそれはありません。犯罪を犯した彼はどの道、強制送還されるので逃亡のおそれや住所不定を問題にする必要すらなさそうです。
しかし検察は勾留を請求し、裁判所は必要がないと思われる勾留を決定する裁判を行いました。
なぜでしょうか。ジャーナリストの勝谷誠彦氏は対中関係に配慮して監獄から出さなかったのではないかと批判しています。

*☆☆TBSラジオ☆☆
勝谷誠彦、長野聖火リレーでの暴挙「中国人は捕まえるなという指示」、中国大使館の策略、聖火リレーに乱入したタシィさんの話・なぜ日本のマスコミは報道すべき事実を伝えないのか、オリンピックのプレスカード欲しさに報道できない。中国人の旗はすべて同じ規格、中国人は中国大使館により動員され旗で日本人を囲んで暴行を加えていた。国民が生活できない中、なぜこのような中国人留学生に年間1人当たり400万もの国費(奨学金)を出すのか。今この問題に関する正しい情報は残念ながらネットにしかない。
http://tbs954.cocolog-nifty.com/st/files/st20080430.mp3


その6
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